
強みを見える化できていますか?―失敗から学ぶ、中小企業の戦略構築
コロナ禍で、多くの中小企業が新しい分野への挑戦を余儀なくされました。その中で、ある樹脂加工を得意とする企業の取り組みをご紹介します。
この会社は、長年BtoBで工業用部材の加工を行い、高度な技術力に定評がありました。そこで、「日常生活のちょっとした不便を解消したい」というニーズに応えるべく、生活雑貨系の小物アイテムを開発。発売当初は注目を集め、メディアに取り上げられ、一時的には多くの注文が入りました。
しかし、最終的にこの新商品は会社の利益に大きく貢献することはありませんでした。
なぜでしょうか?
理由はシンプルです。「強みの見える化」と「収益に繋がる戦略構築」が十分にできていなかったからです。
確かに自社の加工技術は活かされていました。しかし、その強みは「高付加価値製品を大量生産できる技術」にあり、生活雑貨のような単価が低く価格競争の激しい市場では十分な利益構造を築けなかったのです。
いわば、「強みは活かしたが、市場の選択を誤った」状態でした。
強みを正しく見える化し、利益に直結させた成功例
一方で、同じく樹脂加工の技術を持つ別の企業では、強みの見える化と正しい市場選定によって成果を上げています。
この企業は、コロナ禍において需要が高まった医療・介護向け資材の分野に着目しました。寝たきり患者のケアで求められるクッション性や耐久性に対応できる製品を、自社の「体圧分散に優れた加工技術」を武器に開発。病院や施設向けに供給を始め、既存のBtoBの販路や交渉力を活かすことで、短期間で大きな成果を上げました。
成功のカギは「強み × ニーズ × 利益構造」
新規事業を立ち上げる際に重要なのは、「自社の強みを正しく見える化し、それをどの市場に当てはめ、どのように利益を生み出すか」を設計することです。
話題になる商品を作るだけでなく、「どの市場で、どの価値を、どのように提供すれば利益につながるのか」を論理的に導き出すことが不可欠です。
私たちの事務所では、このような「強みの見える化」から「利益を生む戦略設計」までを一貫してサポートしています。もし新規事業でお悩みでしたら、一度ご相談ください。御社にとっての「勝てる戦略」を共に描きましょう。